今年も会えました。前々回書きました「棚田のカエル」に、今年も出くわすことができたのです。
2月24日(土)冬の棚田へ生きもの調査に出かけました。下の方から上がっていくと、キュルキュルキュルというまるで鳥のような鳴き声が聞こえるではありませんか。「イヤー、今年も聞けたね」と一同胸を高鳴らせながら近づいていきました。
よし、今年はその姿をカメラに収めようと、私は腹ばいになって、ほふく前進です。田んぼのすぐ近くのあぜに腹ばいになってじっとしてました。すると、すぐそばで、カサカサと落葉を踏む音がします。ひょっと見ると私の左肘のそばにヤマアカガエルが一匹、田んぼの方を見て立ち止まっています。急いでシャッターを切ろうとしましたが、近すぎて肘のすぐそばで、なかなかシャッターが切れません。ようやく3,4枚撮ったうちの一枚です。
田んぼでは、ヤマアカガエルたちが、バラバラと飛び跳ねながら、あちこちでキュルキュルキュルと鳴き合っています。オスが一生懸命メスに呼びかけているのだそうです。
メスをゲットしたオスを見つけました。大きなメスの背中にちょこんとつかまるように、まるで子供がおんぶされているようなさまは、なんともユーモラスなものでした。
実は、この日は都合がつかず、翌5日(日)になって、NHKの週間こどもニュースの取材クルーが入りました。私どもも、ぜひ、この珍しい冬眠の穴から出てきて呼び合う、ヤマアカガエルの饗宴場面を全国の子供たちに見てもらいたく、翌日もカエルが出てくることを祈ったのですが、無常にもその日は、一匹も姿を現しませんでした。
NHKのクルーも皆、悔しがっていました。しかし、前日、わがスタッフが撮影していた貴重なカエルのシーンが流れるはずです。同時に、メダカのがっこうの中村理事長がカエルの生態、農業にとっての働きについて話します。
放映は、3月3日(土)p.m6:10〜週間こどもニュースです。
ぜひ、ご覧ください。